99|頭山満『頭山翁清話』

頭山翁清話

 

[関 連 書]

- 岡倉天心 茶の本

- 岡倉天心 日本の目覚め

- 大川周明 復興亜細亜の諸問題

- 大川周明 米英東亜侵略史

- 大川周明 日本二千六百年史

- 頭山満 大西郷遺訓

- 頭山満 頭山翁清話

- 川田順 愛国百人一首

- 岡潔 日本民族の危機

- 岡潔・林房雄 心の対話

- 岡潔・司馬遼太郎 萌え騰るもの

 

  • 出荷可能
  • 即日もしくは翌朝出荷します。1

――人間は平素は何をやっておろうと、どんな処にいようと構ったものでない。ここだと思うところにうんと力瘤を入れて、大奮発すれば、天にも上れる、神にも仏にも思う通りになれるものじゃ。戦前日本の外交・内政に隠然たる勢力を有した巨人・頭山満の「雷声」を聴く。人物論から人生論まで、頭山翁68歳の清談をおさめる。1923年(大正12)初版。

- 書  名:頭山翁清話

- 著  者:頭山満

- 仕  様:四六判(190 × 129 × 6.2ミリ)144頁

- 番  号:978-4-86763-022-8

- 初  版:2024年3月27日

- 定  価:1,998円+税

目 次

大西郷の逸話

左内坂時代

日露の今昔

平野国臣の沈慧

洋服着た写真

仙厓の師

井上と鳥尾の人種改良論

久坂玄瑞の事ども

木戸孝允

勝と岩倉

美当一左衛門

家康と秀吉

薪売り

箒売り

日本青年の使命

狂志士藤森天山

西行と梶原

闘鶏と日本の外交

嘘の喰い廻し

大隈と西郷従道

山縣有朋……一画ほしい

大隈と高田

支那の出兵

俺の子供の時分

礼儀よりは罪悪

足軽

高場塾

牛殺し代言

中江兆民

大隈と神鞭と三浦

荒尾には面白い話がある

成り金よりも成り人じゃ

天上天下唯我独尊

時候の変り目は気をつけぬと

誰が何といっても

俺の親たち

鼻くえ猿

主とするところが違う

近頃の軍人

それは末じゃ

感情はつのる

少将の資格

大恵不覚

俺の鴨放し場

盗はその主を悪む

南冥と仙厓

鵬斎と独嘯庵

日本はどうなる

官吏が疑われるはよくない

自分の首ぐらい何でもないじゃ

将は功なきものじゃ

文覚と西行

舜はこれ大不孝

真に背負う者はすくない

実際無人の境かも知れぬ

小村は真に国家を背負った

勝と山岡の子爵

百年またかくの如きか

天下の悪筆

メクラしておるほうの肩ぐらいは

俺のような馬鹿を

桐野利秋

西郷と大久保

鳥尾と西郷

死せる孔明

杉浦重剛

憎い面もしておらぬ

勝が悦んで

覚えておるほどのことは

三浦と鳥尾

水泳ぎ

その気なら

信長

秀吉

家康

星亨

易者

講和会議

父の感化

大義をきむる

議会のざま

隈の案内に犬

馬鹿な面の引き伸ばし合い

人を責むるは最後じゃ

俺の病気

真木和泉と平野

高山彦九郎の最後

山賊から和尚に

栗山大膳

英米と償金

朝鮮統治

この三つの幸福

死んだら

金子は金子の七十年

俺は何もしきらぬ

大石が団扇

聖人はなかなかのもの

足軽の株

良寛と元政

離れて離れず

西郷従道と日清役

新聞職工の同盟罷工

人間線香

天下の三楽

著 者 略 歴

頭山満〈とうやま・みつる〉1855年(安政2)福岡に生まれる。社会運動家。号は立雲。父は福岡藩士・筒井亀策。76年、萩の乱に連座し、西南の役を獄中で迎える。出獄後、向陽社(のちの玄洋社)を結成し自由民権運動に投じ、次第に国家主義・アジア主義に傾く。亡命中の孫文、金玉均、ビハリ・ボースらを援助し、また黒龍会の顧問も務めるなど、在野にあって外交・内政に隠然たる影響力を持った。戦中の1944年没す、寿89。

土曜社 doyosha [at] gmail.com